2007年03月22日

産業カウンセラーの歴史

産業カウンセラーは、カウンセリングの専門的研究分野においては
比較的新しい分野といえます。
日本には、アメリカ教育審議会に設置された
「SPS(Studennt Personal Service)とカウンセリングを紹介する委員会」の
来日の際に導入されました。
SPSは「厚生補導」「学生助育」ともいいます。
これは学生が有効に教育を受けられるように物質・精神面に
働きかける大学側の活動のことを指します。
本来は学生の人間形成に有効な支援をするというもので、
大学にある学生相談室などもこの活動の一環です。
次に、企業におけるカウンセリングの始まり、すなわち産業カウンセラーの
始まりについて2つの著名な例を紹介します。

1954年に行なわれた主要企業71社についてのアンケート調査によると、
専門の人事相談係のある企業は、日本電信電話公社(現在のNTT)を
含めて9社しかありませんでした。
日本電信電話公社では、近畿電気通信局で1954年から3年間試行した後、
正式に本社が相談係を認知し、全国18局に人事相談室と
専任の人事相談員を配置しました。産業カウンセラーの誕生ですね。

また松下電器産業株式会社では1957年に松下電器共済会を設立する
とともに、相談事務を各事業所・工場の所属共済会事務長に委嘱しました。
しかし、相談役は第三者的立場でないと難しいということから、
各事業所に身上相談室と産業カウンセラーが配置されるようになりました。

現在では、職場の精神的健康を保つためにカウンセリング・ルームを
持っている企業も少なくありません。
部下に対して上司がカウンセリング・マインドを持つことが重要視されて
きているため、部長、課長といった企業幹部の訓練や研修に
カウンセリングを取り入れているところもあります。

精神衛生・人間性・人材の適性配置の問題などを含め、
企業内でもカウンセリングに対する認知度が高まり、
専用の施設などもできるようになってきています。
posted by industrial-counselor at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 産業カウンセラーの仕事
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