2007年03月23日

産業カウンセラーの未来

日本の産業発展において大きな役割を果たしてきた終身雇用制、
年功序列制などが崩壊しつつあり、女性の社会進出や
増加する若者を中心とした離退職などによって
現在の産業界はおおきく様変わりしてきています。

こうした厳しい変化の中、企業としては職場や仕事に対して
不適応を起こす従業員への対処を行ないながら
職場及び個人の能力を健全化・活性化させる方法を
考えていかなくてはなりません。
これからは、産業カウンセラーに対してのニーズがますます
高まっていくものと思われます。

産業カウンセラーは、企業の社員である
(もしくは企業から委嘱を受けた)企業内産業カウンセラーと、
独立した産業カウンセラーに分かれていきます。
企業内産業カウンセラーは、社員・職場の双方にとってプラスに
なる存在であるために、相談活動以外の多面的な活動が重要に
なってきます。また、独立した産業カウンセラーも
さまざまな要請に対しきめ細かく対応できるよう、
各々の得意分野を持って活動できるようになってきています。

このように【企業内】と【独立】のそれぞれの
産業カウンセラーは、企業のニーズを踏まえた形で活動し、
そして広く求められていくものと思われます。
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2007年03月22日

産業カウンセラーの歴史

産業カウンセラーは、カウンセリングの専門的研究分野においては
比較的新しい分野といえます。
日本には、アメリカ教育審議会に設置された
「SPS(Studennt Personal Service)とカウンセリングを紹介する委員会」の
来日の際に導入されました。
SPSは「厚生補導」「学生助育」ともいいます。
これは学生が有効に教育を受けられるように物質・精神面に
働きかける大学側の活動のことを指します。
本来は学生の人間形成に有効な支援をするというもので、
大学にある学生相談室などもこの活動の一環です。
次に、企業におけるカウンセリングの始まり、すなわち産業カウンセラーの
始まりについて2つの著名な例を紹介します。

1954年に行なわれた主要企業71社についてのアンケート調査によると、
専門の人事相談係のある企業は、日本電信電話公社(現在のNTT)を
含めて9社しかありませんでした。
日本電信電話公社では、近畿電気通信局で1954年から3年間試行した後、
正式に本社が相談係を認知し、全国18局に人事相談室と
専任の人事相談員を配置しました。産業カウンセラーの誕生ですね。

また松下電器産業株式会社では1957年に松下電器共済会を設立する
とともに、相談事務を各事業所・工場の所属共済会事務長に委嘱しました。
しかし、相談役は第三者的立場でないと難しいということから、
各事業所に身上相談室と産業カウンセラーが配置されるようになりました。

現在では、職場の精神的健康を保つためにカウンセリング・ルームを
持っている企業も少なくありません。
部下に対して上司がカウンセリング・マインドを持つことが重要視されて
きているため、部長、課長といった企業幹部の訓練や研修に
カウンセリングを取り入れているところもあります。

精神衛生・人間性・人材の適性配置の問題などを含め、
企業内でもカウンセリングに対する認知度が高まり、
専用の施設などもできるようになってきています。
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2007年03月20日

産業カウンセラーって!?

産業界ではバブル経済崩壊後の長引く不況、
またそれに伴う消費状況の変化にあたり
大きな転換期にさしかかっているといえるでしょう。
多くの企業で、自身の体質改善と基礎体力の強化の必要に迫られ
終身雇用・年功序列の見直し、急速なOA化の推進などが
行なわれてきました。
その中で、職場での人間関係はもちろん
仕事に対するやりがい、OA機器導入などによる職場環境の変化から
家族の健康まで、さまざまなストレスや悩みを抱えながら
働く人々が増えてきました。
そこで企業も、社員個人個人の「精神面での健康」を
注目するようになってきたのです。

そして、企業の大切な財産である従業員を精神面でも
バックアップするという課題が生まれてきました。
そこで登場するのが、「産業カウンセラー」なのです。

産業カウンセラーの仕事は、個人面接による臨床的な
カウンセリングだけではありません。
グループ・家族の面接や心理検査、管理監督者に対する研修などの
啓蒙活動、リサーチ活動など広い分野での行動的な活動が
要求されます。その領域は大きく分けて?
1.相談活動、2.キャリアカウンセリング、3.能力開発の
3つに分けられます。

1.相談活動
この内容には、社員個人がより快適に仕事ができるようにすること、
精神的に調子を崩した人に専門的に対応することの2つがあります。
前者は職場での人間関係や環境の変化などで問題を抱えている人に対し
その解決や自己実現をサポートするためのカウンセリングをするものです。
後者は問題が大きくなりつつある人などに対して、個人のためにも
企業のためにもなるような形で問題が解決するように、
両者を見据えた形でトータルに関わっていきます。

2.キャリアカウンセリング
この活動は、配置転換や転勤などに伴い、その環境にいかに適応し、
いかに成長していくかをメンタルな面からサポートするものです。
本人の適性や自己理解を重視したうえで、さまざまな情報収集を行い
生涯設計プログラムなども活用し、個人個人の新たなキャリアプランを
支えていきます。

3.能力開発
これは、組織内における人間関係や、職業に伴う能力・
自己決定能力などを改善し開発していくものです。
カウンセラーの持つ専門的知識に裏づけられた教育や研修を、
管理者や従業員に対して行なっていきます。

posted by industrial-counselor at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 産業カウンセラーの仕事